理事長・役員紹介

理事長挨拶

在日の若き秀才の未来の力に

生まれ育った故国を後にして、言葉はおろか風俗や習慣も知らず生活の基盤すらない異国の地に渡った私たちの先輩世代は、まずは生きる最低限の糧を得るために、ひたすら肉体を酷使して働き続けました。一方で、次代を担う子供たちには最高の学問を授けたい、そんな信念にも似た思いを抱き続けました。

1963年、多くの在日同胞から寄せられた浄財と韓国政府の支援により、韓国教育財団の前身「在日韓国人教育後援会」は設立されました。在日同胞子弟に対する教育支援、その悲願実現が目的です。73年には財団法人韓国教育財団へと改組改称され、さらに設立から10年後の1973年、日本政府(当時の文部省)から特定公益増進法人の許可を得、2013年には内閣府より公益財団法人として認定され、奨学財団の活動をさらに本格化させました。

おかげさまで、これまでに当在団から奨学金を受給した奨学生の数は9,400人を超え、その総額は実に16億円に迫ります(いずれも2015年現在)。実社会に巣立った彼ら彼女らの活躍により「在日韓国人学生に対する助成活動を行い、有為な国際人を育成する」とうたった財団の目的が、着々と実現されつつあるのは嬉しい限りです。

当在団の活動も韓国語の弁論大会の開催、韓国語能力試験の実施、在日韓国人教育者への後援などへと着実に輪を広げ、1988年のソウル五輪、2002年のサッカーW杯の共同開催、センター試験科目への韓国語の採用、両国政府による交換留学生制度の実施、あるいは韓流ブームといった時代の追い風を受けることができました。

しかし財団が見据えるのは未来、未来を生きる若者たちのためにこそ当在団はあります。回顧はしばらく措きましょう。今この瞬間も、当在団では、趣旨にご賛同を下さる韓日両国の多くの皆様の温かいご支援を求めております。韓国教育財団の奨学金支給事業、あるいは韓国学振興事業のさらなる発展のため、皆様方のお力添えを心より願ってやみません。

公益財団法人 韓国教育財団
理事長 徐東湖

 

理事・監事・評議員

理事長

徐 東湖

常務理事

梁 鎬錫

理事

洪 采植

理事

成 鍾泰

理事

姜 昌萬

理事

金 長赫

理事

宋 寅模

理事

陳 賢徳

監事

藤田 世潤

監事

大黒 公稔

評議員

羅 基祖

評議員

田村 紀之

評議員

宋 文星